庭で立派に育った蓼藍(たであい、藍染の染料となる植物)を刈り取り、ローシルクに生葉染めを施しました。未晒しでくすんだ生成り色の生地が、薄い緑系の色に染まりました。生葉は綿には染まらず、絹は美しく染めあがります。蒅藍(すくもあい)とは違った独特の色で、この時期にしかやれない作業です。 ローシルクの説明ですが、一般的な美しい絹は、蚕の入ったままの繭を熱湯の中で煮沸し糸を繰り取ります。ローシルクは蛾が抜け出した後の繭から糸を作ったものです。そのためベジタリアンシルク・ピースシルク・不殺生のシルクと呼ばれたりするそうです。短く切れた繊維を紡いだものなので、太さも均一でなく、節があったりして素朴な雰囲気です。ナチュラルで個性的、大好きな布です。 藍の効能は知られるところですが、紫外線を遮る効果の他、防虫効果、抗菌作用などがあり、ウイルスを不活化する効果も解明されており、コロナウイルスへの期待もあります。お肌の弱い方やアトピー性皮膚炎の方が安心してお使いになれます。 幅45センチ、長さはフリンジを含まず167センチ、重さは64グラムです。