今週は五月の初夏特別放出に引き続き、【初夏のコレクション2】特別出品を行います。
サイズ：約25x21x17mm重量：約43カラット産地：Red Cloud Mine, Silver Mining District, La Paz County, Arizona, USA. 2003年に閉山したアメリカのレッドクラウド鉱山からのウルフェナイト結晶標本、メキシコのサンフランシスコ鉱山と合わせてモリブデン鉛鉱産地の双璧とされるアメリカンクラシック標本です。レッドクラウド鉱山の特徴である肉厚で濃厚な赤紅色に呈するメインのウルフェナイト双晶は無傷でなんと2センチに達し、標本の大半を占めるメイン双晶に強烈な光沢感とシャープな結晶形が確認できます。良質なウルフェナイトのイメージ通りの優れたバランスで鎮座し、強い存在感を放ち続けるレッドクラウドの名に相応しい極彩色ウルフェナイト結晶標本です。1960年代から1990年代に活躍し、ツーソンショーにて数回のサムネイルケース受賞歴を持つ上の世代のトップ級コレクターであるウィリアム・デイヴィッド・パンチナー氏から引き継いだコレクションで、パンチナーコレクションオリジナルラベル、アーケンストーンラベルが付属し、最大限の保護措置を取って発送致します。 アリゾナ州の州都フェニックスの南西、ラパス郡トリゴ山脈にシルバーディストリクトと呼ばれ地域が存在し、険しい丘と乾燥地帯の細い砂利道を通り抜け、25キロから離れた最も近い町であるマルティネスに到達できます。夏に屋外で働くことは能で、真冬でさえ昼間の気温は26度を超え、特に水源が存在しない不毛の地に、名を轟かすアメリカの古典産地であるレッドクラウド鉱山の跡地が静かに在ります。アリゾナ州の荒涼とした南西隅にあるこの小さな銀鉛鉱山は1878年に探鉱者ウォーレン・ハモンド氏によって発見し、1881年から1889年にかけての広範囲地質研究で銀0.28%と鉛6%品位の鉱床が判明されました。1885年に鉱山は特許を取得し、銀、鉛、金を生産したが、1899年に判明された資源鉱物の主鉱体が枯渇することで閉山しました。それ以降の50年間にわたって小規模な促進採掘計画が数回実行され、1949年に時価100万ドルの銀資源が回収された後、レッドクラウド鉱山は資源鉱山として完全に放棄されました。レッドクラウド鉱山のウルフェナイト標本は鉱山が発足した19世紀末の時点で既に採掘されましたが、観賞用鉱物標本の世界でレッドクラウドの名が響き渡り始めたのは探鉱者エド・オーバー氏の経歴によるもので、なんと最も基本的な道具と日用品だけでこの人跡まれな荒涼地帯の地下で一人で粘り強く働くオーバー氏が1938年に発見された数点のレッドクラウド鉱山典型的なウルフェナイト結晶は当時に最も美しいウルフェナイトとして評価され、彼の伝説的な冒険談と共に広げました。それからレッドクラウド鉱山に並外れたウルフェナイト標本が存在する可能性を認識することとオーバー氏への憧れで真似をする採掘者が続々と鉱山を訪れたが、厳しい自然条件でオーバー氏のような壮挙をなし遂げる人が少なく、レッドクラウド鉱山からのウルフェナイトは1930年代から2000年まで市場で細々く流通しました。2000年にコロラドカルメット社がレッドクラウド鉱山の採掘権を正式にリリースし、標本を採掘するプロジェクトが実行されました。鉱山に追加の立坑を発掘し、レッド・ジェムと呼ばれるポケットと遭遇することで最後に市場にレッドクラウド産ウルフェナイト標本を供給し、採掘のための膨大な補給コストと30メートルを超えた立坑の設計限界に達した原因で2003年にレッドクラウド鉱山は埋め立てのプロセスを経て永久に閉鎖されました。モリブデン鉛鉱は発見者であるフランツ・ザビア・ヴュルフェン神父にちなんで1785年に命名された鉛のモリブデン酸塩鉱物です。鉛鉱床の酸化帯に生じる二次鉱物、硬度の低い原因で風化や地質変動または採掘の際に発生した振動だけで壊れる繊細な鉱物で、産状の荒い標本がほとんどです。レッドクラウド鉱山はメキシコのサンフランシスコ鉱山と共に、モリブデン鉛鉱古典産地の双璧とも呼ばれ、サンフランシスコ鉱山からのモリブデン鉛鉱はミメット鉱と共生するシャープな薄刃状産状に対して、レッドクラウド鉱山は強烈な照りを持つ赤紅色の肉厚結晶産状がの特徴です。こちらの商品はレッドクラウド鉱山からのウルフェナイト結晶標本、メキシコのサンフランシスコ鉱山と合わせてモリブデン鉛鉱産地の双璧とされるアメリカンクラシック標本です。レッドクラウド鉱山の特徴である肉厚で濃厚な赤紅色に呈するメインのウルフェナイト双晶は無傷でなんと2センチに達し、標本の大半を占めるメイン双晶に強烈な光沢感とシャープな結晶形が確認できます。良質なウルフェナイトのイメージ通りの優れたバランスで鎮座し、強い存在感を放ち続けるレッドクラウドの名に相応しい極彩色ウルフェナイト結晶標本です。1960年代から1990年代に活躍し、ツーソンショーにて数回のサムネイルケース受賞歴を持つ上の世代のトップ級コレクターであるウィリアム・デイヴィッド・パンチナー氏から引き継いだコレクションで、パンチナー氏は天文学を研究する学者で、鉱物の領域では特にラテンアメリカの鉱物を熟知し、1987年に著書【Minerals of Mexico】を出版しました(画像8 表紙となる世界の最も優れた含銅アダム鉱標本の実物、アーケンストーンのギャラリーにて)。ご高齢のパンチナー氏は引退した際に世界最大鉱物商であるアーケンストーンにコレクションを託し、当方がその一部を引き継ぎました。パンチナーコレクションオリジナルラベル、アーケンストーンラベルが付属し、最大限の保護措置を取って発送致します。
この度コレクション整理のため出品いたします、この機会をぜひお見逃しなく。

注意事項
※写真は白熱灯環境で撮影しております。
※天然石のため、多少のヒビや欠け等のダメージがあります。
※お使いのモニターにより写真と実物で色が異なる場合がございます。
※サイズや重量に若干のズレがある場合がございます。
※台座やミネラルタックは付属しません。
不明点につきましては、ご購入前にご確認をお願い致します。（2022年 6月 12日 0時 05分 追加）評価新規の入札者様は質問欄にご購入意思の表示をお願い致します。意思表示のない場合はご入札を取り消しさせていただきます。ご了承ください。