鯉江良二展・地人・2冊/初の回顧展/本展ではインスタレーションによる新作を中心に1960年代から現代までの器以外の作品68点を展観します

商品説明
鯉江良二展・地人・2冊/初の回顧展/本展ではインスタレーションによる新作を中心に1960年代から現代までの器以外の作品68点を展観します

VolumeⅠ・VolumeⅡの2冊でまとめてみました。 1996年 108P 32P 部数は少なそうです。資料用にもいかがでしょうか。

岐阜県美術館では、開館以来、現代の美術を同時代的に捉えることを主に、「今日の造形」をシリーズで企画してまいりました。今回はその101回目として、「鯉江良二展」を開催いたします。

現代のやきもの界を代表する作家のひとりである鯉江良二氏は、1938 年、愛知県常滑市に生まれましたが、現在は岐阜県上矢作町に工房を構 えて制作しています。土管工場でのアルバイトで初めて土に触れ,常滑高校常業科,常滑市立園芸研究所を経て以降、様々な機会を発表の場に活動を展開してきました。1960年代、東京では高松次郎や中西夏之らの反芸術運動に現代美術の自由を知り、京都では走泥社の、なかでも八木一 夫の作品によって陶の可能性に目覚めました。1971年にはその後彼の代表作へと発展する、自身の顔を型取ったを発表。さらに、原爆もまたヤキモノであるとして反核を訴えたや,のシリーズは、社会的メッセー ジを明確に表現した作品として評価されることになりました。以後「土」と「焼く」ことを突き詰めていくことでむしろ、素材や手法は多岐にわたっていきま す。韓紙に泥を流した、鉄板に土を置き籾殻で焼いて痕跡を表わした,ガラスやアルミの鋳造,石や木の焼成など、80年代から以降現在までその広範な活動はとどまるところを知りません。

一方,鯉江氏による白土や織部の皿,卓越した能は技術と多様な技 法による茶盤もまた、一見新奇なようでいながら繊細さを備えた現代の器として多くの人々を魅了しています。

メッセージは常に彼の作品の柱です。器であれ、器以外のものであれ、 メッセージのない作品はありえないとして、同じ土壌から生まれ出ています。 このことは、日本の現代の美術、工芸界にあって彼を稀有な存在として位置付けています。

本展では、インスタレーションによる新作を中心に、1960年代から現代までの器以外の作品68点を展観します。鯉江氏にとっても初の回顧となるこの展覧会が、現在の鯉江良二その人を識るとともに、やきものとは何か、土の造形とは何かを問う、そして美術と社会との関わり方を見つめ直す機会となれば幸いです。

本展開催にあたり、多大なご協力を賜りました鯉江良二氏とそのスタッフ、ご寄稿いただきました森真吾氏、そして貴重な作品をご出品いただきました所蔵家の方々、美術館,画廊等関係各機関、また資料提供等様々な 面でご協力賜りました関係各位に、厚くお礼申し上げます。

お探しの方、お好きな 方いかがでしょうか。

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この他にも出品しておりますので宜しければご覧ください。