金子鴎亭の書業・金田石城・定価55000円・三方金・限定350部・全集的性格を目指す・署名落款/金子鴎亭対談集・書とその周辺・金田石城/2冊

商品説明
金子鴎亭の書業・金田石城・定価55000円・三方金・限定350部・全集的性格を目指す・署名落款/金子鴎亭対談集・書とその周辺・金田石城/2冊

金子鴎亭関連の本2冊でまとめてみました。 部数は少なそうです。資料用にもいかがでしょうか。

金子鴎亭の書業・石田金城 昭和54年 696P 定価55000円
全集的性格を目指す
私は何よりも人間に興味があった。その一挙一動に限りない感動を覚える。私がかつて企画した現代書作家対話集は、その人その形であった。私が金子鴎亭の書業に着いて具体的に注目するようになったのは、この時の対談を通しての深い印象からである。それまでの私の金子鴎亭観は、毎日書道展の創設者、近代詩文書創世の先駆者という二つのことが強く脳裏にあったが、その後、ときに触れ折に触れて金子鴎亭の行動を見つめていくと、そこには極めて興味深い様々な事実があることに気づいた。それは要約すれば、現代作家の典型としてかつて類例のない諸要素を持っているということである。

昭和59年 348P
この本には、対談のほかに私の書作品の旧作15点、金策35点ばかりを挿入した。近作のものの中には新境地を開いたと思われるものが数点あろうかと思っている。が、後1年もたてばまたぞろ旧作を見るのが嫌になるだろうという諦めもある。弱い既に80に垂れれんとしているのに、なかなかぴしゃりと決まらない。書というものは本当に難しいものだと思う。この本は、ショーのほかに所蔵の骨董品の写真を少しばかり挿入した。私は昭和24年から約5年間ぐらい、北海道から鹿児島まで、講習に、講演に、作品の頒布に全国を遍歴した。当時は終戦直後のこととて日本経済の激動によって古美術商は大繁盛、各地において骨董品あさりする楽しみを覚えた。古美術は超一流でなくとも、我がものとして身辺に置くのでなくては意味がない。自分の本業の書に、古美術の精を移入させるところに本当の道楽の意義がある。
古美術散策
芸術家の風貌
比田井天来と私
近代書人の印象。
書壇黙示録
古典究尋
郷土賛歌

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